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ライアン・ガンダー展 [Exhibition 2017]

Hallowed #13.jpg


2017年5月20日
国立国際美術館





目玉のポスターがキャッチーなRyan Gander展。今日のこの時間は学芸員によるギャラリー・トークがあるとのことで少し人出が多めだ。トークが始まるまでまだ30分ほど間があるので先に展示をざっと見て回る。

まず気がつくのは表現形態の多様性だ。写真・ペイント・彫刻・映像・インスタレーション、何でもありだ。この作家が表現のフォーム自体に全くこだわっていない事が明らかだ。コンセプチュアル・アートとはいえ、ここまで徹底して脱・フォーム化した作家も珍しいのではないか。

次に気がつくのは、展示作品にタイトルが添えられていないこと。パンフレットにはフロアプランと作品名が記されているので、タイトルが無いワケではない。これ自体を作家のステイトメントとして捉えるべきなのだろう。「タイトルを読む前に見て感じろ」とでもいうことだろうか。

アンバーサンドと呼ばれる作品・・・フレームの向こう側にコンベアがあり、様々な彫刻作品が順に流れてくる・・・で最初に目に入ったのはいくつかのキーが外されたパソコンキーボード。よく見ると右上にサインが入っている。Steve Jobs、だ。コンセプト・メーカーとしてのJobsを象徴する彫刻ということなのだろう。「Windowsを真似たキーなどとっぱらってしまえ。」

動く目玉の作品は2点。「最高傑作」と題され、男性版と女性版がある。車いすに乗った客が、床に落ちた紙くずを避けている。係員さんはその紙くずを拾おうとしない・・・これも展示物か。改めて見渡すと、天井には風船があったり(これも風船をかたどった彫刻らしいが)、柱に小さな絵が描かれていたり、展示自体に仕掛けがたくさんある。

足下の壁に穴が開けられ、そこから紙くずが覗いている。じっと見つめていたら、動いた。「僕はニューヨークに戻らないだろう」。なるほど、これはなかなか大がかりな展示だ。先の「アンバーサンド」も数十の展示物が流れてくるらしい。

さて、時間が来たのでギャラリー・トークの集合場所へ。このユーモラスで感覚刺激に満ちた、しかし知的理解が著しく困難な作品群を、どのように解説してくれるのか、楽しみ・・・だったのだが、完全に期待外れ。実につまらない。作品・作家の理解に繋がらない。オマエの自意識に興味はナイ。最悪だ。

これは時間の無駄だとおもい、席を立ってもういちど展覧会場へ向かう。この展示、何回見ても楽しいと思える所がすごい。「展示場所と時間が変化する」という展示がどれなのか・・・「カチカチ、カチカチ、ドスン」とか・・・それも確かめたい。でも結局よくわからなかった。残念。

2階へ向かい、コレクション展会場へ。今回はちょっとスペシャルで、Ganderが当美術館の所蔵からセレクトした展示である。全て作家の異なる2作品が対になって展示されている。興味深い作品がいっぱいだ。森山大道「続にっぽん芸術写真帖」は、森山らしからぬ構成主義的構図。Anselm Kieferの「星空」が美しい。会田誠「滝の絵」はここの収蔵だったのか。こんな機会に現物を見れるとは思わなかった。

Simon Pattersonの「おおぐま座」はロンドン地下鉄の路線図かと思いきや、哲学者・冒険家・フランスの支配者などの名前が系統にならい連なっている。Thomas Ruff。山城隆一「森・林」は・・・赤塚不二夫のパクリじゃないか???Laurie Toby Edisonの「Bob Guter」。

こんなに楽しい展覧会だけに、トークの残念さが際立ってしまったな・・・。
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