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ミュシャ展 [Exhibition 2017]

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2017年3月19日
国立新美術館



朝一番に会場入りしたにもかかわらず、チケットの購入と入場で合わせて1時間ほど並んだ。日本での人気はたいした物だ。前日の草間彌生に続いて、これもまたボリュームの巨大さに圧倒されてしまう。事前に聞いてはいたが、本当に作品がデカイ。巨大である。人が多すぎでゆっくりとは見れないが、この大きさのおかげで助かった。遠くからでも観賞することが出来る。

スラブ人(というものがあるならば)の歴史は私たちの身近からは程遠い。相当の鬱屈を抱えた人々なのだろう。様々な他民族に代わる代わる支配され続けることの屈辱がどういうものなのか、私たち日本人が理解するのは困難だ。ゲルマン、トルコらによる支配から解放されたと思ったら、最後には同一民族の共産ロシアに抑圧されたという皮肉をどう受け止めているのだろうか。

作品の技術はとても高いのだろう。でも新機軸はなく、テクニックを寄せ集め的に活用している印象を与える。また写真を元にしたらしき人体造形は写実性それ自体を目的としていない・・・写真の登場により写実性が絵画の目的ではあり得なくなった、そんな時代だ・・・要は「スラブ叙事詩」の物語が全ての目的であり、芸術的技術あるいは芸術性そのもの、全ては叙事詩を語るための道具に過ぎない。そんな作品群なのだ。印象派や象徴主義がキュビズムやフォビズムなどへと画期的な進化を遂げる、そんな芸術的権威の狭間に陥った徒花、とでもいうか。

「ボスニア・ヘルツェゴビナ館壁画の下絵」などモノクロの作品は日本産コミックと99%とのシンクロ率。「ヒヤシンス姫」の陰影表現もコミックのそれだ。「スラブ叙事詩」の1番「現故郷のスラヴ民族」は、Roger Deanの作品だと言われたら信じてしまいそう。Muchaはあちこちでリスペクトされているのだなあ。こんなデカイ作品をどうやって運んだのかと悩んでいたら、NHKの特集でやってくれてた。
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